“公共性x編集xテクノロジー"いってきた時のメモ的な Pt.1
9月17日、Yahoo!ニュースとエンジニアtypeの共催で行われたイベント「公共性×編集×テクノロジー〜ニュースメディアに求められる使命に、開発者はどう応えるのか〜」に行ってきた時のメモです。
第一部「公共性を支える編集とテクノロジー」
「Yahooニュースの100億PVを支えてるもの」
大切にしている事
- 伝えるべきニュースをいつでもどこでも届ける使命感>公共性と社会的関心
- Push通知の速報性や正確性
- 瞬間最高風速でも絶対に落とさない覚悟!!!
- 職種間のコラボレーション>エンジニア・編集者がタッグを組む
編集部からは苅田さん、開発部からは庄司さんが登壇。
Yahooニュース編集部は24名くらいが在籍。編集部らしく主にメディア出身者が多い。
選挙や五輪などは柔軟に対応し、災害などにも備えて全国4つの拠点を構えている。
逆に開発部は50名くらいおり、新卒できてる人が多いらしい。
「ニュースに求められるもの/ネットニュースに求められるもの」
ニュース:正確性
ネットニュース:重大なニュースにたいする確実制、スピード
>まぁそうっすよね
「Push通知のニーズが高まって来てる件について」
特に増えてきててめっちゃたまりやすい(競争はげしい)
例としては、速報性の高い、重大なニュース。
特に政治系のPush通知出すのに泊まり込み待機してます。人力です。
号外Pushのサーバー負荷は激しい、絶対に落とせない
データセンターも分散させてる。サーバーも並列化して負荷分散してる。
クラウドも物理もね。
【Push通知の失敗例】
最大5本、特に夕方は1時間おきにPush通知を打った。
結果アンインストール率ががっつり上がった。。。
専門性の高い情報(株価やスポーツなどカテゴリーがっつり分かれるもの)は
人によってはメッチャノイズ
【Push通知の課題と理想】
課題:
現状、アプリを使ってる人全員が受けている。
重要だが、地域性の高い情報が全国に届いていることについての住み分けがむずい
理想:
パースナライズしたい。
でも、地域とかでパーソナライズしたいけどもユーザーって取りたい地域のニュースって全然違う。
(大阪に居て北海道のニュース受けるとしても、多くの人には重要じゃなくてもすべての人ではない)
パーソナライズかけすぎるとジャンルカテゴリが偏りまくるから、どこまでパーソナライズして、どこからがより届けたい情報なのかの線引きを検討中。
「トピックスのA/Bテスト」
13文字で出した際のA/Bテスト実施中。
現在3本の見出しを走らせてデータをとってる(独自ツール開発)
見出しを判断するアルゴリズムつくらず、最終的には人間が判断してる。
(数字が良くても、釣り見出しとかだとニュースの公平性とかによろしくない)
例えば、「ダルビッシュ」を「ダル」と略すと、他の文字が入れられる分、より多くの情報を13文字に加える事ができるが、場合によっては一番クリック率が低いことも。
でもそれで単に「読まれていない」とはとらず、今後に生かすためにログをとっている。
↑の件も踏まえ、テストの結果CTRの高い見出しを自動で差し替えることはしない。機械判定では「ヒトの100%」を担保できない。
だから、「人間にしかできないことをテクノロジーで加速する」まさに職人芸!
ユーザーの解析と提供元の解析をガッちゃんこしてる。
記事の質の判断を解析して、最終ジャッジの手伝いができるようにし始めてる。
「編集部として人にしかできない判断などを強みとして、テクノロジーと合わせて展開していく」そうです。
「Yahoo!ニュースのここでしか聞けない○○」
Yahooニュースはある種NHK的な公共性もあるしでかいから、やりたくてもできない的なしがらみが出来始めてるのでは?
- Yahooはレガシーな印象を持たれてる(グノシーやスマニューに比べて)
- 様々なプロトタイプを作って良いものは採用している(常に)
ヤフコメの今後のスタンスについて教えて
- 反社会的な誹謗中傷を検知する機械学習もいれてる。けども、繊細な問題をはらむので(言論の自由など)検知をしたら、消さずにファーストビューに入らないよう目につかない部分に隠している。
- 昔に比べてだいぶ見た目綺麗になってる>人力×テクノロジーのチカラ!
- 実際社内やその上流からの声より、ユーザーからの声の方が多かった。
第二部は別の日に。